調味料で節約&美味しい毎日

毎日目にする調味料からコスパの良い健康的な食生活を考察します

南知多町の調味料めぐり①味噌・醤油

今年の1月のお話し。

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南知多町に味噌とたまりの蔵があると聞いて行ってきました。

その蔵の名前は徳吉醸造さんです。

日間賀島篠島へのフェリーが出る師崎港にも近いですね。

高速道路では豊が丘からが最も近いです。

直売所もあるので、ご主人に話を聞きつつ、醤油の試食もしつつ楽しませて頂きました。

 

実はこの冬の寒い時期に徳吉醸造さんに伺ったのには理由があります。

 

冬季限定の貴重な『師崎味噌』を分けて頂く為です!

 

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元々は師崎周辺の地域や、近くの篠島で食べられてきたものだそうです。

 

大豆を魚醤に漬けて発酵させたもので、味噌と言ってもハッキリと粒の形の残ったものです。

 

野菜や魚介類と一緒に煮込むととても美味しいです。

 

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篠島観光では「じゅうじゅうみそ」と銘打って篠島独自のグルメとして売り出しています。

 

きっと他の離島での名物で打ち出している「日間賀島のタコ」「佐久島大アサリ」に対抗するためなのでしょうねー。

 

 

 

 

名古屋人なら知っておいて欲しい、八丁味噌問題

名古屋は観光する場所がない何て言われてますが、名古屋メシはそこそこに認知度ではないかと思っています。

代表的なものに「味噌カツ」「味噌煮込みうどん」と来るわけですが、そうすると出てくるのは「八丁味噌」です。

恥ずかしながら僕もごく最近まで知らなかった「八丁味噌問題」です。
これは結構な問題でして、今後の愛知の食文化の信用に関わると思います。

愛知の食文化を壊す「八丁味噌問題」

まず「八丁味噌問題」とは何なのかを最初に確認しておきますと、

「ちゃんと八丁味噌を懇切丁寧に作ってきた岡崎の2社(カクキュー、まるや)が八丁味噌を名乗れなくて、愛知県内でテキトーに作ったメーカーが八丁味噌を名乗れる」

と言うトンデモないことになっているのです。

その主な原因は農林水産省が管理しているGI表示問題。

地理的表示(GI)

 伝統的な生産方法や気候、風土、土壌といった生産地の特性が、品質などに結びついている商品について、原産地を特定する表示。日本では2015年に、地理的表示を知的財産として保護する「地理的表示保護制度」がスタートし、これまでに神戸ビーフ夕張メロン八丁味噌など、59の名称が登録されている。登録された名称には「GIマーク」が付けられる。


岡崎の八丁味噌は「杉桶を使用して、石積みで圧力をかけ
二夏二冬以上じっくり熟成させたもの」なのに対して
農林水産省が定めたものは「桶の形状はなんでもいいし、何で圧力かけてもいいし、熟成させる期間はひと夏でいい」

と言う「は?そんなん伝統でもなんでもないじゃん!」と言うツッコミどころありまくりな基準です。 農林水産省のページをのせておきます。

登録の公示(登録番号第49号)


カクキューとまるやが作り上げてきたブランド(信用)を他の愛知県内の味噌メーカーが横取りしているわけです。 いくら農水省のお墨付きを得たとは言え、正直大人として恥ずかしいでしょ、コレ。

機械化が全てではないけれど・・・

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IMG_20180624_120850 今年6月に岡崎のカクキューさんを実際に訪問したからこそ、こだわりと思いを感じています。


今後リニアが開通する名古屋が日本全国引いては世界に愛知の食文化を発信していくのに、名前だけ使えれば
良いと言うのは、愛知が提唱するモノづくりへのこだわりと真逆では?って思うのです。

勘違いして欲しくないのは、ちゃんとした民間企業間の競争はあってしかるべきと言うことです。

伝統的製法が全てではないし、機械化をしてそれで美味しい味噌が作れるなら尚のこと八丁味噌を名乗る必要性すらないはずです。


少なくとも名ばかり八丁味噌を名乗るメーカーが、まるやとカクキューに対して敬意を払っているとは思えません。
どうせなら他のブランド名を作ってでもガチンコ勝負して欲しいです。


今後、文化財としての和食を世界に誇りたいなら八丁味噌の制定に対する農水省の怠慢は許すべきではない。


愛知県内の伝統的製法で自分が目で見た例は西尾の「はとや」くらいですが八丁味噌とは名乗りません。 これこそ本当の意味でのメーカー同士の切磋琢磨でしょう。

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名古屋は周りの地域に生かされている


少し本筋とは外れますが、名古屋メシと呼ばれるものには純粋には名古屋が発祥でないものもあって、八丁味噌を使った山本屋大久手の味噌煮込みうどん、三重県由来の天むすや味噌カツがあります。 名古屋は消費する場所だからこそ、利益のもとを作る生産者へのリスペクトは欠かせません。

実際に僕が足を運べたのは瀬戸、半田、碧南、美浜、西尾、岡崎、設楽、新城とまだまだ少ないです。
それでも現地の生産者の人たちの顔を見ると「名古屋はあなた達に支えられてここまで来ました」って気持ちになりました。
これからリニアも来るし、愛知全体の魅力の発信を名古屋が担えるようにしていきたい!と名古屋人として思います。


家族連れ、事前予約無しでもOK!岡崎の八丁味噌向上、カクキューへ見学に行きました。

こんにちは。調味料オタクを目指すシンヤです。

2018年6月17日に岡崎へと出かけました。

目当ては八丁味噌の工場見学。
カクキューと言う老舗です。

名古屋駅からのアクセスは名鉄の急行で「東岡崎駅」まで行き、そこから普通線に乗り換えて「岡崎公園駅」で降りました。

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瀬戸方面から来るなら愛知環状鉄道でもいいですね。「東岡崎駅」も隣接していました。
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岡崎のゆるキャラオカザえもんがお出迎え。
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徒歩10分ほどで目当てのカクキューに到着です。

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教会を思わせるようなモダンな白の建物です。

工場見学は「各時の00分または30分からのスタート」で、参加者の人数によって開催するかどうかが決まるようです。予約は必要ありませんが、現地での申し込みは必要です。


待ち時間の間に味噌と味噌のパウダーがかかったソフトクリームをいただきました。
これは息子も大喜び!
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そして工場見学。
圧巻だったのは昔ながらの「杉桶」につけられた発酵中の味噌たち。
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乗っている土台が大体60cmくらいだったので、桶の高さは僕の伸長176cmとほぼ同じくらいです。

上に積む石は手作業で行うそうです。
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杉桶には作った人の銘と日付が書いてありました。
作った人の思いがこもっていましたね。

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見学後は八丁味噌の味噌汁を試食させて頂きました。(写真は撮り忘れ)

普段はだしを入れた味噌汁を飲んでいますが、八丁味噌であればわざわざだしを入れなくても十分旨味が感じられました。

やはり品質は違うなぁ、と感心。
味のクオリティがあってこそ名産足り得ると思います。

名古屋にずっと住んでいますが、味噌がどのように作られているかを知ると誇れるものがあるんだと妙な自信が持てますね(笑)


【あとがき】

とても恥ずかしい話なのですが、「八丁味噌と言うのは岡崎の八帖町で作られたものが元祖であり名古屋名物では無い」と言うのを今回調べる内にはじめて知りました。

個人的には名古屋メシは味噌を使った料理が多く「八丁味噌は名古屋のもの」というイメージが僕も含めてかなり広く浸透してしまっているのでは・・・?と感じました。

以下の方が詳しく書いてあったので是非参考にしてください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/otaketoshiyuki/20180213-00081429/

南知多町の調味料めぐり①塩

 【南知多町の調味料めぐり①塩】

愛知にも塩の産地があるって知ってました?

実はあるんですね、その場所は知多半島の南側にある「美浜町」です。

生産所兼、販売所として「食と健康の館」があります。



サイクリングでも寄りやすいですし、ドライブには良い場所です。

中には塩はもちろん、塩を使った食品などがあります。
塩ソフトクリームを食べたかったのですが嫁さんに食べ過ぎ!と注意されて泣く泣く諦めました。

熱中症対策に塩飴なんかも買っておくと良いかも(^^)

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この食と健康の館の見どころは今では珍しい「流下式枝条架塩田」。

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枝に海水を流し、日光で少しずつ乾燥させながら塩を作っていくやり方です。

以前行った宅飲みでもお酒と併せて美浜の塩をいただきました。
味わいが深く日本酒に含まれるちょっとした甘さを引き立ててくれる感じがしました。

イカに塩を振ると美味しく感じるのと同じかもしれませんね。

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この食と健康の館のすぐそばには夏に海水浴場となる砂浜もあります。

水平線を見るのは気持ちいいですね。
ポイ捨てのタバコやゴミが多いのが気になりますが・・・。

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この他、愛知県では西尾で作られる「饗庭(あいば)塩」がありますが、こちらは岡崎の八丁味噌専用らしく一般の人には塩作り体験のお土産でしか手に入れることはできないようです。

愛知は名古屋めしがダントツの知名度です。
しかし細かく見ていくと様々な調味料の生産地が集まっている地域です。

ローカルを深く見ていくのも旅の面白さ。

2027年のリニア開通に向けて、愛知県の魅力がどんどん伝わる取り組みが進んでいくと良いですね。

愛知県の醤油の名産地、武豊のたまり見学ツアーに参加

こんにちは。シンヤです。

「たまりしょう油」の産地で有名な武豊町で蔵の見学イベントが開催されました。

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当日配布された地図とスタンプラリーのシート

スタンプラリーもやっていました。JR武豊駅から降りて、すべて徒歩圏内で行ける範囲に5つの蔵があります。

  • 中定商店

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  • 丸又商店

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  • カクトウ醸造
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  • 伊藤商店

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  • 南蔵商店

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スタンプラリー指定の蔵は全て歩いて回ることができました。

実は醤油や味噌の蔵はいつでも誰でも見学できるとは限りません。

売店などはやっていても、蔵の見学をアポなしでさせていただけることは少ないので、「これは貴重!!」と思って丸一日時間を使うことにしました。

 

率直な感想としては、「作り手の思いが知れて良かった」ですね。

味の美味さを追求するだけでなく、「届けたい人に届ける創意工夫」が見られましたし

 

 

たまりしょう油って何?

たまりしょう油は、大豆のみで作られた醤油のことです。

正確には大豆と塩と水なのですが、ほかの種類の醤油も塩と水は使います。

一般的なスーパーで見かける濃い口しょう油は「大豆と小麦」で作られます。

大豆のみで作るため、大豆に含まれるたんぱく質から発酵の過程で出来るアミノ酸グルタミン酸)豊富です。

色の濃い見た目に反して塩分濃度は約14~17%と、一般的な濃い口醤油が16~17%なので「味が濃い割に塩分は少し控えめ」と見ることができます。

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左の薄口醤油は塩分濃度18~19%、右のたまりしょう油は塩分濃度14~17%が一般的

醤油の種類によって塩分に差があるとは言え、一度に体に入り過ぎれば同じことなので注意が必要なのは変わりません。

 

特に脚のむくみが気になる方は醤油との付き合い方は工夫が必要で、煮物やスープに使うよりは寿司や刺身を食べる時のようにつけて使う方が直接舌に触れるのでしっかりと醤油の味が感じられます。

 

普通の醤油と違ってグルテンフリー

通常の醤油だと、小麦が入っているため「小麦アレルギー」の人はたまりしょう油を選択に入れてもいいですね。

 

また日本人にはあまりいませんが、小麦に含まれるグルテンと言うたんぱく質の影響を受けてしまう「セリアック病」と言う自己免疫疾患を持っている人もいますし、グルテン不耐症」と言ってグルテンを上手に消化できない人もいます。

 

私自身、家族も含めて小麦を食べて特に体調を崩したことはありませんが、アレルギーや小麦を避けたい人にとっては助けになる調味料なのではないかなと思います。


実際に丸又商店さんでは海外に向けたパッケージでのたまりしょう油も置いてありました。それだけ需要があると言うことでしょう。

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愛知県独特の醤油と言えばたまりしょう油なのですが、その存在は地元民ですらあまり知りません。

 

物流の発展により調味料の地域性や選ぶ基準はどんどん失われている気がしています。

 

ただコスパだけを重視していると、自分で選んでいる感覚すらなくなっているのではないでしょうか?

 

自分で選んでこそ自信がついて食事が楽しみになると思います。

調味料選びで毎日を節約・健康的な食生活に!!

はじめまして。ブログ管理人のシンヤです。

 ブログへのご訪問ありがとうございます。

 

有機野菜とかこだわりの食材って結構なお値段ですよね(^^;)

体のことを考えて食材を選びたいところですが、なかなか続けられないと言う友人もいました。

 

その点、調味料を少し豪華にしてみるとコストをそれほどかけなくても近所のスーパーの食材でも美味しく食べられます。

 

ちなみに私は普段パーソナルトレーナーと言うダイエットに関わるお仕事をしていますので、お客様にとって続けやすくてダイエットや健康に貢献してくれる食べ物・食べ方を紹介しています。

 

そこで役に立つのが調味料です。

例えば低脂肪でタンパク質の多い鶏肉でも毎日塩味で食べ続けると飽きてしまいます。

 

塩だけでなく、醤油をかけて食べる、酢で煮込む、みりんと醤油で照り焼き風にする、味噌汁に入れて具だくさんにするなど、いろんな味付けで無理なく健康的にダイエットをしていただくことも可能です。

 

と言うわけで、「毎日を美味しく、健康的にダイエット」をしていくために食材ではなく調味料を入り口にして役に立つ情報を提供していきます。

 

調味料は今でこそ物流が発達して全国どこでも大手メーカーが作った同じような商品を買うことができます。

 

しかし、物流が発達する以前は材料も製造もその地域でしか行われないものだったのです。今でもその名残は各地に残っており、特に私が住んでいる愛知県は味噌・醤油・酢・みりんの生産が盛んな地域です。

 

メーカーと顔を直接会わせ、商品への思いや、業界の課題などにも触れていきます。

 

また、ただ紹介するだけでなくできるだけお得に、お値打ちに購入する方法なども書いていきますので、どうぞ楽しみにしてください(^^)